膝に水が溜まってるって言われた。
以前からよく抜いている。
膝に注射してもらってる。
水を抜くと癖になる。
などの話を聞いた事があると思います。
そもそも、水ってなんでしょう?
人間の関節は滑膜という関節包(滑液包)という袋で包まれています。
その滑膜から水と言われているものが出てくるわけです。
では、その水の成分は?
滑液と言って
淡黄色透明でヒアルロン酸と糖タンパク質を豊富に含んでいます。
機能は?
関節の運動を滑らかにし潤滑油として機能する。関節軟骨の栄養 となります。
成人の関節軟骨には血管やリンパ管が少なく、滑液から酸素や栄養素を補給する。
循環は?
・滑膜が血液から栄養を取り込みます。
↓
・関節液を作ります。
↓
・関節液を放出して関節軟骨に栄養を与えます。
↓
・古くなった関節液を吸収して、関節液量のバランスをとります。
なぜ水(滑液)が溜まるのでしょうか?
滑膜は関節液量のバランスをとっています。
滑液の排出 > 滑液の吸収
この関係になると当然、関節液はたまってしまいます。
滑膜が何らかの刺激(炎症)を受けると炎症が起きると
関節包から「サイトカイン」という炎症を強める化学物質が放出されるため、
炎症が更に悪化して痛みを生じさせます。
滑液を吸収する以上に多量の関節液を排出してしまうからです。
関節液の色は?
正常時、関節液は無色透明ですが、原因となっている病気や障害によって色や成分が変わるため、
これを調べることによってある程度原因を推測することができます。
黄色で透明 → 変形性膝関節症など
黄色で濁りがある(混濁) → 関節リウマチ、痛風・偽痛風など
白く濁りがある → 化膿性関節炎
血液 → 半月板損傷、靭帯損傷、関節包損傷などのひざのケガ、外傷性の関節炎
油の混じった血液 → 関節内骨折(膝蓋骨折など)
免疫の反応などにより変化します。
抜くと癖になる?
癖になりません!
抜くと楽になるので、たくさん動いてしまい滑膜を刺激してしまうのでしょう。
当院の関節(特に膝)に水が溜まってしまったときの治療は
(炎症が最も強い場合は病院をご紹介いたします。何か重大な病気がある場合があります。)
アイシング・当院独自のテーピング・圧迫材と包帯等を使用し歩行可能な状態にします。
手技療法と最新の医療機器にて関節液の吸収を促進させながら炎症を抑えます。
そして、運動療法(ウォーキングや関節運動)をして回復するよう治療いたします。
膝周辺、特に膝蓋骨(お皿周り)をご自身で揉んだりしないでください。
また、早期に吸収させないと滑膜(関節包)が肥厚してしまいます。
水が溜まったのかなと感じたら、すぐに治療をしましょう。
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